ドーハ・ハマド国際空港 Platinum & Gold Lounge North

ドーハ・ハマド国際空港 Platinum & Gold Lounge North

ドーハ・ハマド国際空港 Platinum & Gold Lounge North レビュー

はじめに

 中東最大級のハブ空港として知られるドーハのハマド国際空港。
スカイトラックス社の「World Airport Awards」で世界ランキング上位の常連であり、アジア・ヨーロッパ・アフリカを結ぶ乗り継ぎ地として世界中のトラベラーが行き交う空港だ。今回はここにあるカタール航空のPlatinum & Gold Lounge Northを訪問したので、その体験をレポートしていく。

利用資格

 ハマド国際空港には複数のラウンジが存在するが、その構造はやや複雑だ。整理しておくと、ざっくり以下のような階層になっている。
 まず最上位に位置するのがAl Safwa First Class Loungeだ。カタール航空ファーストクラス搭乗客、またはカタール航空Privilege ClubプラチナメンバーでQR便ビジネスクラス利用者のみが入室できる、文字通り雲の上の存在だ。ワンワールドのエメラルド会員であっても、カタール航空便に乗っていなければ入れない厳格な運用がされており、一般的な旅行者にはほぼ縁のないラウンジと考えてよい。
 次いでAl Mourjan Business Lounge(SouthおよびThe Garden)が存在する。こちらもカタール航空ビジネスクラス搭乗者向けの専用ラウンジで、
1万平方メートルを超える圧倒的なスケールと豪華な設備で世界最高水準のビジネスラウンジとして名高い。しかしJMBダイヤモンドを含むワンワールドのステータス会員であっても、カタール航空のビジネスクラスに乗っていなければ入室は叶わない。カタール航空の有償ビジネスクラス、またはAviosを使った特典航空券でのビジネスクラス搭乗が条件となる。
 そして今回訪問したのが、その下に位置するワンワールドステータス会員向けのPlatinum & Gold Lounge Northだ。Al SafwaやAl Mourjanほどの絢爛さこそないものの、JGC・サファイア会員であれば搭乗クラスを問わずアクセスできる、現実的かつ実力のあるラウンジとして旅行者から高く評価されている。

NorthとSouthの決定的な違い

 ワンワールド会員向けラウンジはNorthとSouthで構成が大きく異なる点も把握しておきたい。
 South(コンコースA・ゲートA1付近)では、ステータスによってラウンジが完全に分離している。エメラルド会員向けのPlatinum Lounge Southと、サファイア会員向けのGold Lounge Southがそれぞれ独立して存在しており、ゴールド資格(JGC・サファイア)の利用者はGold Lounge Southにのみ案内される。
 一方、North(コンコースC・ゲートC14付近)はPlatinum & Gold Lounge Northとして、プラチナ・ゴールド両資格の会員が同じ空間を共有する統合型だ。つまりゴールド会員でもプラチナ会員と同等の設備・サービスをフルに享受できる。ゴールド資格しか持っていないなら、あえてNorthに足を運ぶ価値は十分にある。

アクセス・場所

 Northへのアクセスはやや距離がある。空港のシンボルである巨大な黄色いテディベアを目印に、コンコースD方面へ向かい、コンコースC付近を走る空港内無料電車を利用するのが最も楽な方法だ。テディベアからNorthまでは徒歩だと15分前後かかるため、余裕を持ったスケジュールを心がけたい。

内観・雰囲気

 ラウンジに入った瞬間、まずその広さに圧倒される。Al Mourjanのような王宮的な豪華さとは異なるが、ゆったりとしたソファエリアとテーブル席が共存し、開放的な空間設計で息苦しさを感じることがない。ハマド空港が「眠らない空港」として知られる通り、深夜帯でも稼働状態が維持されており、旅のどのタイミングで訪れても快適に過ごせる。

飲食

 このラウンジの食事スタイルはビュッフェを基本としつつ、QRコードを使って注文できる料理が別途用意されているのが特徴だ。
テーブルのQRコードから注文すると出来立ての料理が提供される仕組みで、ビュッフェと組み合わせることでより充実した食事体験が楽しめる。慌ただしくビュッフェを取りに行くだけでなく、腰を落ち着けてオーダーできる選択肢があるのは長時間トランジットには嬉しい。味に関しても有名店と肩を並べるレベルと言って良い。今回はスモークサーモンのタルタルとバターチキンカレーを注文したが、以前メニューにあったチキンビリヤニは、本場インドはともかくとしても、日本ではあの味を超える店は見つけられないだろう。
 ビュッフェはホンモスをはじめとした中東料理の前菜が多数用意されているほか、パスタ料理、煮込み料理、スープ、マフィンなどがある。デザートも充実しており、機内食でも人気のチョコレートケーキ、一口サイズの果物のタルト、中東名物のデーツが並ぶ。
 ドリンクの充実ぶりも特筆に値する。アルコールは赤・白・ロゼ・スパークリングとワインだけでも幅広いラインナップが揃っており、食事との組み合わせを楽しめる。
ノンアルコール派も決して肩身が狭くない。コーヒーや紅茶といった定番に加え、フルーツやハーブをベースにしたモクテルも提供されており、アルコールを飲まない旅行者でも充実したドリンクタイムが過ごせる。イスラム圏の空港ながらアルコールが充実している一方で、ノンアルコールにも手を抜かない姿勢はさすがと言えるだろう。

設備・サービス

 シャワールームは20室程度が確保されており、ほとんど待ち時間なく利用できた。室内にはタオル・シャンプー類・ドライヤーがすべて揃い、清潔感も申し分ない。長距離フライトの疲れをリフレッシュするには十分な環境だ。Wi-Fiも高速で安定しており、乗り継ぎ中に仕事をこなすのにも不自由はなかった。

気になった点

 世界最高と名高い空港なだけあって特筆すべき点はないが、強いて言えば空港の広さであろう。空港全体が広大なため、ラウンジから搭乗ゲートまでの移動時間も計算に入れておく必要がある。到着便が集中する早朝は混雑しやすいので、時間に余裕を持って訪問するのがベターだ。

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